バダック  Baduk

監督: マジッド・マジディ

          <1992年/イラン> カラー・1:1.66・86分

 

出演: モハマッド・カセビ メハロラ・マザルゼヒ

           マリヤム・タハン

 

 

『運動靴と赤い金魚』そして『太陽は、ぼくの瞳』で日本中を感動の嵐に巻き込んだマジッド・マジディ監督の長編第1作! 幼い兄妹の運命をリアルタッチで描きながら、子供達の夢や希望を暖かく見つめた感動作品!>

 

解説

モントリオール映画祭グランプリ、イラン映画ではじめてアカデミー賞外国映画賞ノミネートに輝いた『運動靴と赤い金魚』。またもやモントリオール映画祭グランプリ、ファジル映画祭グランプリの『太陽は、ぼくの瞳』と今や世界的な監督となったマジッド・マジディ衝撃のデビュー作が『バダック 砂漠の少年』である。カンヌ映画祭正式招待、日本でも東京国際映画祭に招待され、絶賛の嵐をもってマジッド・マジディの基礎を作った作品。バダックとは国境沿いで商品等を運ぶ運び手のこと、様々な状況の中で柔軟に前向きに成長する子供たちはマジディ監督の作品の一貫とした主人公であり、特に本作での兄が妹を思い懸命に行動する姿は、『運動靴と赤い金魚』の原点と言える。

 

あらすじ

父親が亡くなって村を出たジャファルとジャマルの兄妹。途中、見知らぬ男に騙され、ジャファルはアブドラーという密輸売人に売られ、ジャマルはパキスタンに売り飛ばされる。アブドラーは、多くの子供達を使って、パキスタンから禁制品を密輸している悪徳商人で、ジャファルも密輸の仕事を手伝わされる。ある夜、ジャファルはアブドラーの家を逃げ出し、国境を越えて、ジャマルがつかまっている奴隷商人の隠れ家に潜入するが、そこにもアブドラーの手がのびてくる…。

 

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